上野の東京都美術館で開催され始めたコートールド美術館展へ行ってきました。
展覧会情報
会 場:東京都美術館
会 期:2019年9月10日(火)~12月15日(日)
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
金曜日、11月2日(土)は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
休室日 :月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)
※ただし、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開室
その他
シルバーデイ(65歳以上の方 無料)
:9/18、10/16、11/20
家族のふれあいの日(18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住、2名まで)一般当日料金の半額)
:9/21~22 10/19~20 11/16~17
これら当該日は混雑するかも知れませんね。
詳細はこちら
混雑状況
9月3連休の中日、混雑覚悟で行きましたが、待ち時間なく会場に入れました。
会場内も混雑というほどではなく、ほど良く人がいて、人気の高い作品も間近でじっくり観ることができました。
やはり展覧会は会期早めに行くのが良いと思います。
この日は東京オリンピック代表選考のMGCがあったので、その関係もあったのか?
お天気が良かったので、戸外に出掛ける人が多かったのか?
良い意味で裏切られてラッキーでした。
約60点の絵画をじっくり、1時間30分ほどで鑑賞しました。
ちなみに同じ日、前を通りかかった終了間近の松方コレクション展は入場待ち時間があったようです。
会期終了間近 松方コレクション展へ行った際の感想はこちら
コートールド美術館(ロンドン)
正直耳慣れない美術館です。(私もどこの地名だろう?って思ってました(^-^;)
ですが、マネ、モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴーギャン・・・などの巨匠の傑作がそろう英国が誇る印象派・ポスト印象派の殿堂なのだそうです!
イギリスの実業家サミュエル・コートールド(1876-1947)が収集した印象派、後期印象派の作品群を展示する、1932年に設立された美術館。そのほか、初期ルネサンスから20世紀までの美術作品のコレクションもある。1931年に設立されたロンドン大学附属コートールド美術研究所の付属施設で、美術史研究の学府としても知られています。
サミュエル・コートールドはレーヨンの製造産業で富を築いたイギリスの実業家です。観る者の直感に訴えてくる印象派絵画のとりことなり、英国内で印象派やポスト印象派がそれほど評価されていなかった1920年代、自らの目で見て気に入った作品を次々と購入し、10年足らずでコレクションを築いてしまった。
コートールード氏、お金持ちの上に芸術への造詣も深い素晴らしい方だったのですね。
ちなみに良く聞く「印象派」とは
19世紀後半のパリに起こった芸術運動。この時代のパリは、フランス第三共和制が成立し、市民社会に発展と成熟がもたらされた時期にあたります。印象派の運動は、パリ市民社会の発達とともに成長しました。
見どころと感想
印象派絵画を中心とした展覧会は、鮮やかな色彩で身近な題材を描いているので五感に直接訴えてくるようで、本当に楽しめます。
また、近代社会をモチーフにしたものが多いので、どこか私たちにも身近に感じてしまうのではないかと思います。
今回の音声ガイド(500円)三浦春馬さん
もちろん一つ一つの絵に説明もあり、それとは別に主な巨匠の代表的な絵画にも
絵とは別に詳細な説明がありました。
詳細な説明展示のあった主な作品
クロード・モネ《秋の効果 アルジャントゥイユ》
黄色い並木がとてもとても美しかった!
ピエール・オーギュスト・ルノアール《桟敷席》
黒白ストライプのコントラストの効いたドレスとモデルの女性の美しい肌、
それを引き立てる淡いピンクの花が柔らかく素敵でした。
エドゥアルド・マネ《フォリー・ベルジュールのバー》
ずっと見入っていられる、引き込まれる作品。
細かいモチーフも色々ありそれを探し出すとキリがない!?
アメデオ・モディリアーニ《裸婦》
今回とても印象に残りました(まさしく印象派!)
モディリアーニは女性像の作品は多いですが、目を瞑ったものは初めて見ました。
いつもの特徴的な表現をする目をあえて閉じてさえ、美しかったです。
その他にも
ポール・セザンヌ《カード遊び》
ポール・ゴーギャン《ネヴァーモア》 などなど
全体的にとても馴染みやすく、 それでいて見ごたえのある展覧会でした。
今回はロンドンのコートールド美術館の改修に伴い、約60点の作品が貸し出されて出展されています。
スター揃いの絵画たち。この機会に是非!