先週末、上野・国立西洋美術館で開催中の企画展「ブルターニュ展」に行ってきました。
観覧料【一般】:2,100円(税込)
公式オンラインチケットでQRチケットを購入しました。
今回は夫がとても乗り気で「じゃあ行ってみようか」となりました。(夫はチケット購入とかメンドクサイみたいで、一緒に行くと私が手配するから楽みたいです(^^;)
「憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」
ブルターニュは、イギリス海峡と大西洋に挟まれたフランス最西端に位置しており、5世紀ごろにイギリスから移住したケルト人達によって開拓され、16世紀までブルターニュ公国という独立国家がありました。ブルターニュBRUTAGNEとは英語のブリタニ―BRITTANYのことで、イギリスの島グレート・ブリテン島GREAT BRIRTAIN(フランス語でグランド・ブルターニュGRANDE BRUTAGNE)に由来し、現在もケルト系のブルトン語が話されています。
VOYAGE -世界見聞録ーより
ケルト人と聞くとアイルランドが思い浮かぶのですが、ブルターニュ地方はフランス北西部で大西洋に突き出した半島にあるのでイギリスとの往来も多かったのでしょうか?
ブルターニュ 地図で見るとこんな感じ▼
パリと違う風景、「コワフ」という頭飾りを被り民族衣装を身に着けている女性たちのいるエキゾチックな異郷。モネ、ゴーガンらフランス人の画家はもちろんのこと、イギリス、アメリカ、日本からも多くの画家たちが新しい画題や環境を求めてブルターニュを訪れたそうです。
絵画だけではなく、鉄道やお菓子のポスター、国債募集のポスターなどにもブルターニュの風景や民族衣装を着た人達が描かれていて、これらのポスターも展示されていました。
今回の展覧会では撮影可能な作品が何点かありました。
▼撮影可能な作品には作品の横にカメラマークが表示してあります。
クロード・モネ《嵐のベリール》
クロード・モネ《ボール・ドモワの洞窟》
ポール・ゴーガン《海辺に立つブルターニュの少女たち》
ポール・ゴーガン《ブルターニュの農婦たち》
ポール・セリュジエ《ブルターニュのアンヌ女公への礼賛》
中世のタペストリーのようでした。
シャルル・コッテ《悲嘆、海の犠牲者》
土地柄、海難事故が多かったのだそうです。キリストの宗教画を思わせます。
リュシアン・シモン《ブルターニュの祭り》
日本人画家の作品もありました。
黒田精輝《ブレハの少女》
久米桂一郎《林檎拾い》 大き目のコワフが可愛い
金屏風に洋画か描かれている!小杉末醒《楽人と踊子》
コワフを身に着けた女性が楽しそうに踊っている♪
男性が楽器(オーボエ?)を演奏
こちらは画集から
アンリ・リヴィエール《トレブルに停泊する船》
浮世絵の影響を受けていて今回の企画展で私が気に入った1枚です。
企画展は6月11日まで開催されています。
そして5月9日以降は「日時指定券」の販売を取り止めるそうです。コロナ禍で様々なイベントで時間予約制が導入され、おかげで休日でも並ばずそれほど混まずとても良いなと思っていたのですがアフターコロナでは日時指定はなくなってくるのかな?(興行的には詰め込みした方がいいかも知れませんが)こういう展覧会の日時指定制は今後も続けて欲しいなあと思うのですが・・・
展覧会に行く度に買っていたらキリがないので画集はめったに買わないのだけど、今回夫が珍しく画集を購入
ブルターニュ展とても気に入ったようです。
何かツボに入って気に入る企画物の展覧会ってありますよね。私はコロナ禍が始まった頃バタバタと観に行ったデンマーク絵画展の際に気に入って画集を購入しました。
帰宅後は企画展の余韻に浸りつつハイボールとおつまみを頂きながら
次は「マティス展」にも行きたいなあ~と盛り上がりました。