先週金曜日、出掛ける用事のついでに東京都美術館で開催中の「ハマスホイとデンマーク絵画」を観に行ってきました。連日の新型コロナウィルスの感染拡大のニュースの中、行くかどうか迷いましたが、日本での開催機会が少ないデンマーク絵画、やっぱり観ておきたかったのです。この状況で絵画展の情報をアップするかどうか迷いましたが、やはり備忘のためアップしたいと思います。一刻も早く感染が収束して気兼ねなく色々なお出掛けが楽しめますように!
現在、東京都美術館「ハマスホイとデンマーク絵画」は臨時休室中です。
昨日、安倍首相から新型コロナウイルスの感染拡大防止を理由に全国全ての小中高校と特別支援学校について、3月2日から春休みに入るまで臨時休校するよう要請がありました。2月28日現在、東京都美術館は閉館はしていませんが、新型コロナウィルス感染対応についてHPにアップされているようです。
今回は直前まで行けるかどうか判らなかったのであらかじめチケットは買っていませんでした。
美術館に行く前に上野駅の美術館チケット売り場で当日チケットを購入しました。いつもは多少なりとも並んでいる売り場も今回は並ばずに買えました。やっぱり新型コロナウィルスの影響でしょうか?
展覧会情報
会 場:東京都美術館(東京・上野)
会 期:2020年1月21日(火)~3月26日(木)
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
金曜日、3月18日(水)は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
チケット料金
当日 | 前売/団体 | |
---|---|---|
一般 | 1,600円 | 1,400円 |
大学生・専門学校生 | 1,300円 | 1,100円 |
高校生 | 800円 | 600円 |
65歳以上 | 1,000円 | 800円 |
- ※中学生以下は無料
- ※団体は20名以上
- ※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
- ※毎月第3土曜日・翌日曜日は家族ふれあいの日により、18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住、2名まで)は一般当日料金の半額(いずれも証明できるものをご持参ください)
- ※都内の小学・中学・高校生ならびにこれに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)
- ※2月19日(水)・3月18日(水)はシルバーデーにより、65歳以上の方は無料。そのため混雑が予想されます。
- ※3月20日(金・祝)~26日(木)は18歳以下(平成13(2001)年4月2日以降生まれ)の方は無料。証明できるものをご持参ください。
詳細は下記です。
会場に着いたのは16:00頃、金曜日は20:00まで開場してるので時間はたっぷりあります。マスクを着けてアルコール除菌シートを持参して入館します。
行列なしです・・・
混雑状況
待ち時間なくスムーズに入館出来ました。(私は利用しませんでしたが、荷物を預けるロッカーも結構空きがあったようです)会場も(やっぱり)空いていて、ゆっくり絵画を楽しめる予感。
しかし15分ほどしてふと気が付くと結構人が増えていました。それでも普段上野の美術館で開催される展覧会とは比べ物にならないくらいゆったりゆとりがありましたが。ゆったりと観て1時間40分くらいかかりました。
見どころと感想
今回の音声ガイド:宮沢りえさん
19世紀前半の「デンマーク絵画の黄金期」と呼ばれる時代の86点の絵画。室内画、風景画とも色味を抑えた落ち着いたものが多かったです。
国連による「世界幸福度ランキング」で何度も1位に輝いているデンマーク。そのデンマークの人が大切にしている価値観 “ヒュゲ(hygge :くつろいだ、心地よい雰囲気)” の原型を見つけることができるでしょう。
今回は私にしては珍しく画集まで購入したので、そちらと合わせて特に気に入った作品の感想を書き留めておきます( 画集を撮ったものなので多少歪んでいます)
クレステン・クブゲ《フレグレスボー城の棟、湖と町、森を望む風景》
色味を抑えた風景画
ミケール・アンガ《ボートを漕ぎ出す漁師たち》
とその妻アナ・アンガ《戸口で縫物をする少女》
夫婦でも画風が異なっていますね。デンマーク北部スケーインの宿屋の子だったアナ。女性だったため王立美術アカデミーで学べなかった彼女はスケーインを訪れた画家たちに絵の手ほどきを受けたそうです。
ヨハン・ローゼ《夜の波止場、ホールン》
抑えた色調が夜の波止場にぴったり。静かな水の様子が素敵です。
ヴィゴ・ヨハンスン《台所の片隅、花を生ける画家の妻》
ヴィゴ・ヨハンスン《きよしこの夜》
ヒュッゲですね~。こちらは小さなポストカードも購入したので、クリスマスに飾ります。
ラウリツ・アナスン・レング《遅めの朝食、新聞を読む画家の妻》
朝の何気ない1コマ。上品で爽やかな色使い。
ピーダ・イルステズ《縫物をする少女》
椅子に比べてなんて小さな女の子。地に届かない足のさまがなんとも可愛らしい。画家のお嬢さんだそうです。
そう・・全体的に女性のね、後ろ姿やうつむいた姿が多いです。この他にも後ろ姿作品多数ありました。人物が正面を向いていないので、より「日常」を感じるのでしょうか?
ヴィルヘルム・ハマスホイ《室内ー陽光習作、ストランゲーゼ30番地》
柔らかな室内の空気が伝わってくる1枚
ヴィルヘルム・ハマスホイ《室内ー開いた扉、ストランゲーゼ30番地》
サブタイトルに「引っ越し~荷出し後」とでもつけたくなる、すっきりとした部屋。うちも見習わなくちゃ!と全然関係ないことを思ってしまいました(*'▽')
ヴィルヘルム・ハマスホイ
《カードテーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地》
静かで温かみのある室内の空気が伝わってくるようです。
今回の展覧会の画集 2,500円(税込み)
背表紙でさえも、なんかシックで素敵なんですよね。
他にも素晴らしい作品がたくさんありました。
きらきらまばゆい絵画にはない、しみじみとした滋味深い作品の数々。何気ない日常が素晴らしいことを気づかせてくれるような作品が引きこもり主婦を満喫している( *´艸`)今の私の気持ちとぴったり合ったのか、いっきにデンマーク絵画のファンになりました。
グッズ売り場にはホルムガードのランタンなどもありました。展覧会オリジナルのグッズもセンスの良いものがたくさんありました。
コロナ感染が収束したら、再訪したいくらいです。