先日、上野の森美術館で開催中の『ゴッホ展』へ行ってきました。
展覧会情報
会場:上野の森美術館
会期:2019年10月11日(金)~2020年1月13日(月・祝)
開館時間:9:30~17:00
(金曜・土曜日は20:00まで 入場は閉館時間の30分前まで)
休館日:12月31日(火)1月1日(水・祝)
2020年1月25日(土)からは兵庫県立美術館で開催されます。
音声ガイドは杉崎花さん。
ゴッホ展の詳細はこちら
待ち時間と混雑状況
出掛けたのは11月9日(土)
そう、この日は「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」が行われるので、皇居には大勢の人が訪れるので展覧会は手薄(?)と踏みました。
お昼過ぎに上野の森に到着。美術館前の公園にもそんなに人はいません。
入場待ち時間は0分。チケットはこちらでも購入できますが、あらかじめ購入しておきました。チケット購入は待ち時間がある程ではなかったですが、購入までに少し並んでいたようです。
写真撮影可能なのはもちろん入口前まで。
本展はオランダ・ハーグ美術館館長の監修のもと、イスラエルやスイス、モナコ公国など10か国・地域、25か所にわたる所蔵先からの借用を実現(中略)これまで日本で紹介される機会の少なかった貴重な作品と対峙いただけます。
ハーグ美術館の思い出については後日・・
入場待ち時間は0分でしたが、会場に足を踏み入れると人多し!結構な混雑ぶりです。上野の森美術館は狭いんですよね(^-^;
作品はゴッホの作品約40点を含めの画家の作品も含め全83点です。
混雑してゆっくり見られない絵もありました。小さい作品も多かったので。今回は40分くらいで回りました。
余談ですが・・今更ながらの注意事項
ブログを始めたこともあり、メモをしようと手帳とシャープペンを持参したのですが、会場の係の方に「シャープペンは禁止です」と言われ代わりに簡易鉛筆を渡されました。もの知らずでスミマセン。シャープペン禁止は絵画展の常識でしたか?作品に影響を与える恐れがあるとして、使用できないとのことです。インクのでるボールペン、万年筆などはもちろん禁止するところが多く、シャープペンは可・不可の対応が分かれるようですが、メモを取りたい場合は鉛筆持参が安心なようです。
感想
いうまでもなく、世界で最も人気のある画家のひとりであるファン・ゴッホ。美術の教科書でも紹介され、多少絵画展が好きで、展覧会にいくつか行っていれば、ゴッホの作品を目にすることは多いです。ですが今回の展覧会ではゴッホが独学で絵を描き始め、ハーグ派に導かれたのを手始めに、印象派や浮世絵など他の様々な画家の影響を受け、画風が変わってゆく過程がコンパクトに現わされていたようでした。
例えば初期の作品《籠を持つ種まく農婦》
表情も動きも固く、地味な作風 他の画家からも批判を受けたそうです。確かに後の作品からは想像がつかないですが、それがかえって興味深かったです。
ゴッホはその生涯から狂気の人と誤解があることが多いと思いますが、様々な絵画を一生懸命に学び、取り入れ自分の画風として昇華していってるように思いました。真面目で勉強熱心だったのでしょう。
また、ゴッホといえば、《糸杉》《ひまわり》《アイリス》など、その筆致や油絵具が盛り上がっているような厚塗りの作品が思い浮かびますが、その「厚塗り」の画風はある画家の影響があったのでは?と言われています。
その画家とは・・ アドルフ・モンティセリ
アドルフ・モンティセリ 《花瓶の花》
1875年頃
51×39cm | 油彩・板 | ファン・ゴッホ美術館
こちらは今回のゴッホ展で展示された作品ではありません。同じ頃に描かれた《陶器壺の花》という作品が展示されていましたが、個人蔵なのでこちらの画像をお借りしました。
大きくない作品ながらも存在感が伝わってきました。
今回初めて知った画家ですが、他の作品も観てみたいです。ちなみに今回の展覧会で観た《猫と婦人(猫の食事)》も、とても小さい作品ですが良い絵でした。
下記は購入したポストカードより掲載したゴッホの作品の一部です。
《麦畑》
《糸杉》
《夕暮れの松の木》
《サン=レミの療養院の庭》
《薔薇》
ファン・ゴッホが手掛けた数多くの静物画の中でも「最も美しい作品のひとつ」と称されているそうです。
展覧室最後の居室の壁には
『そうだ僕は絵に命をかけた』というゴッホの言葉がありました。
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グッズ売り場では『Peanuts』とのコラボグッズもたくさんありました。
さてさて出る頃には入場待ち時間10分でした。(確か14:30くらい)
行った同日の「美の巨人たち」でゴッホ展の絵画を紹介していましたので、これからもっと混雑するかも知れません。上野の森美術館は狭いですし、これから訪れる方、じっくり観たい方は平日、午前中に訪れた方がいいと思います。